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日本からベトナムへ

ベトナムで金時生姜が収穫されるこの時期に、是非とも行ってみたい!という衝動にかられ製造会社にお願いしベトナムへ行ってきました。 出発前には、毒蛇やサソリ、害虫が森の中にいますので用心してくださいとお便りを頂き、用心というのはどうすれば良いのだろう?と少し不安になりながらも虫除けスプレーを持って日本を後にしました。

ベトナムの気候

ベトナムに着くと、深夜にもかかわらず20℃くらいあり気温差に驚きましたが、さらに生姜の栽培地へ国内線で移動すると30℃を超えていました。さすが生姜の本場!です。 空港に着きレストランに入ると、生姜料理も出てきました。現地の方にどんな生姜料理をよく食べているか聞くと「イカや貝を茹でて野菜、トウガラシと醤油と生姜をすったものを混ぜて炒め、レモンを加えた物をよく食べています。」と教えて頂きました。

生姜にとって最適な栽培地

山の中を歩き、林を抜け、小さな川を渡り、坂を上ったところで金時生姜を栽培していました。こんな所で?と思うような急斜面に金時生姜が栽培されていました。

赤土がたくさんの水を蓄え、雨が続くときは余分に水が残らないので、金時生姜の栽培には、この斜面が最良との事でした。

金時生姜の周りには小さな花が咲いていたのですが、金時生姜の花ではなく雑草でした。農薬を一切使用していないので、雑草がすぐに育つそうです。また化学肥料も一切使用せず、主に落ち葉を使用しておられるとの事、畑は全く嫌な臭いが無かったです。日本では無農薬、化学肥料を使用しない栽培方法では土、気候の関係で成分含有量の高い金時生姜が作れないそうです。

土に触れ、金時生姜を収穫してきました。茎をしっかりもって力を入れると結構力がいります。土にグッと根が張っています。金時生姜の生命力の強さがしっかりと伝わってきました。

収穫した金時生姜を手に「育ててくれた人」「土」「水」すべてに感謝し御礼を言ってきました。

あとがき 〜金時生姜の生産地を訪問して感じたこと〜

金時生姜の畑に着くまでに、ユーカリなどの建材を植林している場所を抜けていったのですが、元々ベトナムの土地や気候に合わない建材は山の水分がアンバランスになり山崩れが発生する事もあるそうです。また、建材の価格変動により作業をしない時期があれば山が荒れる事に繋がります。

金時生姜は、ベトナムの土地に非常に適している事と、1度栽培に使用した土地は必ず5年間休める事で山を守っています。また、金時生姜は収穫された物全てを通常農作物よりも高く買い取った後、日本で成分含有量により選別され良品だけを使用しています。

ベトナムの村では沢山の子供達ともお話しました。服を着ている子もいれば、着ていない赤ちゃんもいました。学校に行かず子供が赤ちゃんの面倒を見るというのが一般的なようでした。しかし、それでも5年前に一度訪れた時より生活レベルがかなり向上していたそうです。トイレもありました。

日本で販売できるレベルの農作物を作る指導を行い、出来た農作物は全て買い取る、世界中に様々なボランティア活動がありますが、実がある活動だと思います。継続的に収入を得て村が発展していけば、教育の場や病院などの施設もできます。子供の笑顔は世界共通の宝物だと思います。その笑顔を守る活動の一端を知る事ができたのも今回の旅の大きな収穫でした。

【スタッフコラム】